阪神のベテラン岩田稔投手(37)が今季初実戦で1回を無安打無失点に抑え、存在感を発揮した。2軍の四国IL・高知との練習試合(安芸)に先発し、わずか8球で3者凡退。1月上旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、慎重に調整を重ねていたが「今日に関してはちゃんと投げきれたので良かったかな」と胸をなでおろした。

直球でカウントを取りながら、微妙に動く変化球で打者を惑わせた。持ち味全開の投球に平田2軍監督は「(キャンプに)来る前にコロナがあったからどうかなって心配したけど、順調に故障もなくきている」と評価。安藤2軍投手コーチも「これからイニングを伸ばしていける。今のところは先発」と今後の起用法を明かし、次回は3イニングを投げる予定だ。

岩田は「(開幕まで)まだ1カ月ある」と冷静。今年38歳を迎えるベテラン左腕が、黙々と先発ローテーション入りを狙っている。【只松憲】

▽阪神浜地(2番手で4回を投げ、1安打4奪三振無失点)「いい時の自分を知っているだけに、それをゲームで出しきれていないという歯がゆさはある。できるのは分かっているので、いかに表現するか」

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