阪神藤浪晋太郎投手(26)が初の大役を前に、アクシデントに見舞われた。開幕前最終登板のオリックス戦(京セラドーム大阪)の初回に、爪で右手親指を裂傷し、出血した。球場がざわつく中で続投し、4回1失点と粘りを見せた。

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◆矢野燿大監督語録

-先発藤浪の内容は

矢野監督 まぁまぁ良くはないけどね、粘ったというところかな。

-患部が気になる

矢野監督 あれ以上投げて悪くなってもアレやから代えたんだけど。次の登板に関しては問題ないかな。

-爪とか最悪のものではない

矢野監督 いや爪じゃない、うん、うん。

-1週間後に開幕を控えた中だったが

矢野監督 それは良くてもアレやし悪くてもアレやし、準備として、どこまで行ってもこれでいいってことはないと思うんでね。あとは本番でやるしかないんで。まあいいんじゃない。

-佐藤輝を5番に入れてジグザグに

矢野監督 矢野監督 ある程度、アイツの状態ももちろんいい。そうなった方がいいかなと。今日もチャンスで回ってきたしね。まあそういうところでは、マルテもああいうふうに選球眼がいいから。ああいう出塁の後の、流れの中でというのは、トータルしたら、まぁ5番でもいいのかなと思ったり。思ったことはやってみようってことでやってみた。

-大山はああいう当たりでも打点を

矢野監督 そうやね。もちろんもっといい内容というのは悠輔も思っているかもしれんけど。どんな形であれ、(7回も)一応ヒットになった。その前のボテボテも点が入った。最低限というね。もっとあいつも高いレベルを目指していると思うけど。もちろん、ホームランも打ってほしいけど、打点というのは4番に一番求めるところ。ホームランは場面あまり関係ない。打点というのはチームに直接、ホームランももちろん点が入るんだけど、打点というのは大きくチームに必要な価値のあるものになる。

-新人石井大をイニングの途中で

矢野監督 今日はやりたいことがやれた。石井もああいう回の途中からは投げさせてなかったから。ちょっとやってみたいなと思っていたし。守備も糸原をサードにやって、大山をファーストにやってというのはシーズンで十二分にあるんでね。大きかったし。今日も中野がいい仕事したよね。打撃が本当にいいしね、使いたくはなる。板山も代打でいって、最後の守備ももちろんだけど、結果的にきっちり打つって簡単じゃないんだけど、きっちりかえしてくれたのも大きかった。