楽天浅村栄斗内野手(30)が、今季1号となる先制ソロを放った。2回無死、ロッテ小島の直球を左中間へ。開幕から4試合目、14打席目での1号は昨年とまったく同じ。6回2死一、二塁の好機では左前に適時打を放ちマルチ安打をマーク。昨季の本塁打王が大きな存在感を見せた。

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開幕から定位置の「4番」に座り続ける浅村が、今季最初の快音を響かせた。同点の2回無死、ロッテの左腕小島が投じた内角への145キロクロスファイアを完璧にはじき返した。

浅村 ちょっと詰まったんでどうかなと思ったんですけど入ってくれてよかった。打てるところをしっかり打とうと思っていた。その前も空振り(内角の3球目)はしてましたけど最後、仕留められて良かった。

また好投を続ける岸を援護すべく、6回にも適時打をマーク。勢いを呼び込むと次打者の茂木にも今季1号が飛び出した。

浅村 いいところで打てるように心掛けてやっています。状況によって軽打したりとか、自分の中で配球を考えて。毎打席考えてやっているので。そういうのが今日は良い方向に、進んでくれたかなと。

3月19日のヤクルトとのオープン戦で左脇腹に死球を受けて途中交代。そこから実戦なしで開幕に臨んだが、ここまで打率3割7分5厘ときっちり成績を残している。頼れる主砲に石井GM兼監督も「最後の(オープン戦)2試合出れなかったですけど、順調にしっかりと体調を整えてシーズンに入ってくれたと思います」とうなずいた。

それでも昨季のキング浅村に油断はない。「まだ4試合しか終わってませんし、1年間を通して絶対、良いときも悪いときもある。自分の与えられた仕事をしっかり全うできるように、しっかり切り替えて、また今年もやりたいなと思ってます」。ワシンガン打線の中心で役割を全うしていく決意だ。【鈴木正章】

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