DeNA三浦大輔監督(47)が開幕6戦目も苦闘した。就任初勝利を欲して臨んだヤクルト3回戦は、3回までに両軍計15点を奪う乱打戦。2-5の2回1死満塁から関根、牧、四球を挟んで宮崎の3連続適時打で一挙7点の逆転ビッグイニングも7回に追いつかれ、11-11で今季2度目の引き分けに終わった。

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またも勝ちきれなかった。4回終了時で11-6と5点リード。三浦監督の就任後6試合目での初勝利が見えかかった。ところが、4点リードで勝ちパターン継投に入ったはずの7回。横浜スタジアムが一気に暗転した。

立ち直りを期待して、ここまで3試合連続失点左腕の石田を投入した。だが、渡辺に左翼線二塁打を浴びるなど、2安打1四球とピリッとしない。左打者の1番の山崎に対し、あえて右腕の平田を投入したが、初球に2点二塁打を浴びた。続く中村にも初球を左前打され、同点に追いつかれた。三浦監督は「追いつかれたのは痛かった」と言葉をしぼり出した。8回に山崎が9球連続直球勝負に出るなど、流れを引き寄せるべく腕を振ったが、再び勝ち越すまでには至らなかった。

3月28日の巨人3回戦は、8回に石田が梶谷に同点打を浴びた。3月30日のヤクルト1回戦も、石田を投入した8回に4失点して逆転負けを食らった。山崎と石田の順番を入れ替えるなど、三浦監督は策を講じてはいるが「勝てないのは監督の責任。責任を感じている。しっかりミスを減らしてやっていきたい」と話した。

DeNAの開幕6試合で勝ち星なしは6連敗した09年以来。新監督としては、2リーグ制後、オリックス石毛監督、17年中日森監督と並ぶワースト記録となった。光明は3点差をはね返し、15安打を放った打線。ルーキー牧は長打2本を含む3安打3打点で打率は4割7厘まで上げた。チーム打率は2割9分2厘にも達する。ソト、オースティンも来日はしている。救援左腕のエスコバー不在で我慢の日々が続くが、希望はある。【斎藤直樹】

▼DeNAは開幕から4敗2分けで、12球団で唯一勝利なし。開幕から6試合勝利なしは、球団では大洋時代の59年、60年、横浜時代の99年、09年に次いで12年ぶり5度目(過去4度はいずれも開幕6連敗)。また、2リーグ制後、開幕から6試合勝利なしの新人監督は、02年石毛監督(オリックス=6敗)17年森監督(中日=5敗1分け)に次いで3人目。過去2人はともに7試合目で勝ったが、三浦監督はどうか。