ロッテのサイドスロー右腕・横山陸人投手(19)が確かな成長を示した。

2日のイースタン・リーグ公式戦で今季初登板。6回1死走者なしで4番手として登板すると、3番赤羽の初球に150キロをマーク。いきなり自己最速を更新した。146~150キロの直球のみ6球で、当たり損ねの投ゴロにさせた。

専大松戸(千葉)から19年ドラフト4位で入団した。高校当時から最速は148キロを誇っていたものの、試合では140キロ台前半のことも多かった。オフの自主トレを経て、体は明らかに大きくなり、リリーフとして常時140キロ台終盤が出るようになった。

続く4番渡辺には初球に111キロのカーブから入り、直球をはさんで、またカーブ。追い込むと134キロのスライダーで空振り三振を奪った。打者2人を危なげなく打ち取った。

昨冬の契約更改では「変化球が高校の時はプロで通用するような球じゃなかったんですけど、少しずつ通用するようになってきたのかなと思います」とプロ1年目を振り返っていた。

佐々木朗希投手(19)と同期入団で、1年目の石垣島キャンプでは同時にブルペン入りしたこともある。報道陣や観衆の視線が佐々木朗に集中する中、吉井1軍投手コーチは「佐々木の陰に隠れてみんな見てなかったと思いますけど、横山もすごい球を投げていました」とたたえた。

東條が2軍調整中で、1軍に変則タイプのリリーフがいない状況でペナントレースが開幕した。実戦を重ねて安定感が増せば、横山の今季中の1軍デビューも夢ではない。1日に1軍でプロ初勝利した本前郁也投手(23)も同期入団。ロッテの若手投手陣が充実してきた。【金子真仁】」ロッテ担当のツイッターはこちら―>

ロッテニュース一覧はこちら―>