ドラフト制後、新人初の開幕3カード連続弾は次戦にお預けとなった。阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)は、「6番右翼」で先発。2回無死一塁の第1打席。中日先発福谷の144キロを打ち返し二ゴロも、快足を飛ばし併殺崩れで一塁に残った。その後1死一、三塁で木浪が適時打。今季ホーム初得点は、佐藤輝が記録した。

バッターボックスに向かう際には、登場曲に選んだアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の「吼えろ」が響いた。打席で聞こえてきたのは、事前録音されたヒッティングマーチ。「子供の頃から応援歌には憧れがありましたし、期待に応える活躍ができるように頑張ります」と語っていたが、快音は響かず。それでも怪物ルーキーの一挙手一投足に、スタンドからは拍手が響いた。

9回の右翼守備では、木下拓の打球を惜しくも捕球できず、2点を献上。打撃も守備もホロ苦い「ホーム戦デビュー」となったが、スタンドには青と赤の「佐藤輝明タオル」がたくさん掲げられていた。コロナ禍の応援で声は出せなくても、揺れるタオルの数が期待の証し。次こそは、関西の虎党の前で特大の1発を披露する。【中野椋】

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