7年目の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が、プロ初本塁打を放った。

11日、今季初出場となったオリックス3回戦(京セラドーム大阪)に、「2番一塁」で先発。2-1の8回、先頭で左翼スタンドに1号ソロを運んだ。一時は戦力外通告も受けた男が、念願の1発で花開いた。試合は9回に3点差を追いつかれ、今季3度目の引き分けとなった。

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高浜がプロ7年目で初アーチを架けた。わずか1点リードの8回。能見の2球目、142キロ速球にやや差し込まれながらも、打球は左翼フェンスを越えるプロ初本塁打となった。三塁側ベンチ前で待ち構えていたチームメートと、両手ハイタッチで喜びを爆発させた。「うれしいです。やっと出たって感じです。(打球が)上がりすぎかなと思ったんですけど、何とか入ってくれて良かった」と振り返った。

14年のドラフト7位で入団も、19年オフに戦力外通告を受け、育成契約で再スタートした。昨年7月に支配下選手に返り咲き、登録後初安打を放ったのもこの球場だった。出場15試合、41打席目での節目の1発。9日に今季初昇格し、待望の今季初出場に「初回からガンガンいってやろうと思った」と普段は闘志を秘めるタイプも、気合全開で打席に入った。

今季は「打撃でアピールしたい。そこだけ伸ばしていこうと思って、必死にやってきた」と、長所を磨き上げてきた。練習からライナーを、広角に飛ばすことを意識した。2軍では11試合で打率3割5分7厘、1本塁打7打点と結果を残してきた。

栗山監督は「打つ技術が本当にある。ああいう1発が出れば、自信になると思う」と、さらなる飛躍を期待した。ホームランボールは「奥さんにあげます」と高浜。「育成になっても、結婚を認めてくれた」と昨年2月に結婚した、女優すみれ似の1歳上の妻に、感謝のプレゼントを持ち帰った。【田中彩友美】

▽日本ハム郡(7回に代打で今季初出場し、一時勝ち越しとなる適時二塁打でプロ初打点) 素直にうれしい。自分の持ち味でもある積極的にいくことを心掛けて打席に入った。

▽日本ハム清水(7回に同点の中前適時打。2試合連続打点) (先発の)加藤さんを勝たせたいという一心で打ちました。

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