ソフトバンクがロッテに連敗し、6カードぶりに負け越した。打線がロッテのドラ1左腕、鈴木を攻略しきれなかった。

工藤公康監督(57)は「鈴木君は前より良かったと思います。また次回当たることがあったら、しっかり攻略できるように」。ここ2年、負け越しが続いている鬼門のZOZOマリンで、今年もスタートダッシュを決められなかった。

3者凡退は3回のみ。毎回のように走者は出したが、決め手を欠いた。8点差をつけられた7回に2点を奪い、マウンドから引きずり下ろすのがやっとだった。鈴木とは実戦で4度目の対戦。キャンプ中の2月25日の練習試合では3回で内野安打1本のみの無得点。3月14日のオープン戦では5回1安打無得点だった。シーズンに入ってからは、開幕3戦目の3月28日に対戦。5回で2点を奪い試合には勝ったが、鈴木に黒星を付けることはできなかった。計19回1/3でわずか4得点。防御率にすれば1・86と、抑え込まれている状況だ。

それでも、不安材料の1つだった打線はここ5戦で4度の2桁安打と勢いづいてきた。この日も5点差の最終回にグラシアル、栗原のソロ2発で3点差と詰め、持ち前の粘りも見せた。2位楽天が0・5差に迫ったが、まだ単独首位をキープしている。工藤監督は「反省するところはして、また次につなげていく。生かさなければ負けた意味がなくなるのでね。前を向いて戦うことが大事だと思います」と切り替えた。【山本大地】