2大プロスポーツ共闘。広島は3日、J1広島とともに、互いのチームカラーを使用した共同記念ユニホームを制作し、それぞれ7月3日の公式戦で着用すると発表した。

J1広島の紫色に赤色を混ぜ合わせた赤紫色が基調の新鮮なカラーで、一方のJ1広島はカープカラーの赤色。郷土を代表する2チームがタッグを組み、スポーツを通じて広島の街を盛り上げていく。

7月3日、マツダスタジアムで行われる阪神戦(午後2時開始)で広島ナインは紫に染まる。広島とJ1広島が互いのチームカラーを反映した共同記念ユニホームを制作。広島が着用するメインカラーは2大プロスポーツチームの融合を表現するため、カープカラーの赤色とサンフレッチェカラーの紫を混ぜ合わせた“赤紫色”となった。胸部分の「Carp」のロゴ、背面の背番号や名前はサンフレッチェカラーの紫一色。会見で袖を通した九里は「紫のユニホームは初めて着る色ですし、新鮮な感じがあります。元気を与えられればいいかなと思います」と特別な一戦への思いを語った。

同じ日のJ1広島はホームに鳥栖を迎え、プレーボールから5時間後の午後7時にキックオフとなる。イレブンは広島のビジターユニホームをモチーフにした赤いユニホームに身を包む。MF川辺は「街中で見かける色ではあると思うんですけど、なかなか自分が身につけることはないので非常に新鮮ですし、このユニホームを着てプレーするのが楽しみです」と笑みを浮かべた。ユニホームの制作と着用決定を受けて、6月23日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で川辺が始球式を務めることも決まった。

ともに公式戦では苦しい戦いが続く。そして、広島県内も新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にある。新人栗林はナインの思いを代弁するように決意を語る。「コラボユニホームを着たときには必ずサッカーも野球も勝利して、広島県民、また広島のサッカー、野球を応援してくださる方々にたくさんの笑顔と勇気を届けられるように頑張っていきたいと思います」。ともに広島に根付き、ともに盛り上げてきた2大プロスポーツチームがひとつになり、広島の街を勇気づける。【前原淳】