「伝統の一戦」が、15日の試合で通算2000回目を迎える。1934年(昭9)創設の巨人と35年創設の阪神は、日本野球界における「永遠のライバル」として幾多の名勝負を繰り広げてきた。対戦成績は巨人の1093勝834敗71分けで、今季は3勝3敗と伯仲している。首位阪神と2位巨人のゲーム差は3・5。14日からの巨人阪神3連戦(東京ドーム)の第2戦で迎える節目の一戦を前に、両球団の歴代キャップ8人の「マイ ベスト 伝統の一戦」をはじめ、日刊スポーツが選出した名場面をお届けします。(記録は2021年5月11日現在)

◆08年10月8日(東京ドーム)

2度目の「10・8」。残り3戦の同率決戦。立役者は山口鉄也。1点リードの6回2死満塁で救援、代打桧山のバットを折り、8回2死まで堂々とイニングをまたいだ。岡田監督は貯金23で引責辞任。勝負の重みを教えてくれた。阪神戦通算1000勝を達成した15年、原監督に思いを聞くと「08年の優勝が一番印象に残っている。13ゲーム差を追い上げていって、最後の最後に逆転できた。特に9月からの時間が実は本当に長く、厳しい日々だった」。【14~15年・宮下敬至】

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>