東北福祉大が15-0で宮城教育大に圧勝した。先発したプロ注目の最速153キロ右腕、椋木蓮(4年=高川学園)が6回を1安打無失点の好投。この日は変化球主体の投球で、直球の最速は150キロ。10奪三振をマークした。

被安打は初回の先頭打者の二塁打だけ。2回以降はノーヒット投球で毎回の10奪三振。力のある直球にキレのある変化球を織り交ぜた。4、6回に得点圏に走者を置くも、いずれもこの日の最速150キロ直球で最後は三振に仕留めた。抜群の安定感で先発の役目を果たし、「球の質が良かった」と納得の表情を浮かべた。

投球スタイルを変えた。前回登板の1日東北学院戦では直球主体の組み立て。この試合はキレのあるスライダー、130キロ台後半のカットボールを中心に投げ分けた。「(前回登板は)直球を多く投げたけど、リズムが悪くて、ボール球が増えてしまったので、変化球主体で投げ込んだ」。球数は6回で76球。1回から5回までは13球以内で打ち取るなど、テンポ良く投げ込んだ。

課題も忘れない。初回の立ち上がりだ。先頭打者に二塁打を許し、犠打を決められて、1死三塁のピンチを招いた。先制点こそ許さなかったが「立ち上がりが今年の課題でもある。初回は3人できっちり抑えて、チームに勢いを与えないといけない」と意識する。チームはここまで無傷の5連勝。残すはあと4試合だ。6季連続リーグ優勝を目指し、椋木が右腕を振る。【佐藤究】