西武が機動力でロッテ佐々木朗希投手を揺さぶった。初回、左前打で出た1番若林楽人外野手(23)が早々と二盗に成功。3回には敵失で出た先頭金子侑司外野手(31)と、続く若林の盗塁成功を3得点につなげた。辻監督は「走らなくても走るっていう、そぶりで向こうも気を使う。そういうことをしないと簡単に点を取れないと思っていたからね」。4点目も源田壮亮内野手(28)の二盗が効いた。モーションが大きい佐々木朗希から、5盗塁を決めた。

執念でドローに持ち込んだ。8回2死一、三塁はランエンドヒットの形になり、スパンジェンバーグの右前打で一塁走者の呉念庭内野手(27)も生還。「走らせたんだけど、走ってなかったら1点止まりだったんだから。いい時に走った」。盗塁死も2つあったが攻めの姿勢は崩さない。

足で佐々木朗から得点し、足で佐々木朗の白星を消した。1軍の洗礼を浴びせた辻監督は「まあでも、まだ19歳でしょ? すごいなと思います、先はね。球速いし、角度あるし」とのびしろを感じ取っていた。

▽西武平井(ロッテ佐々木朗より先に降板しないと話していたが、4回4失点で交代)「いいところが1つもなかった。立ち上がりにガンガンと(2被弾)いかれてしまって、気持ちを切り替えなければいけなかったのですが、うまくいきませんでした」

▽西武スパンジェンバーグ(8回ロッテ唐川からの2点右前打で引き分けに持ち込み)「最近ヒットも出ていなかったし、守備でエラーもあったりしたので、何とか取り返してやろうと必死だったよ」