今季最多115球の熱投も4勝目はならなかった。日本ハム上沢直之投手(27)が16日のソフトバンク9回戦(札幌ドーム)に先発。3回までパーフェクト投球で、6回まで許した安打はわずかに1本と快投をみせた。2点リードの7回に同点打こそ打たれたが、7回3安打2失点と試合をつくった。試合は2-2で今季5度目の引き分けに終わり、今季初のサンデー勝利とはならなかった。

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今季最多115球の熱投も勝利とはならなかった。それでも上沢はしっかりとゲームメークし、エースとしての役割を果たした。序盤3回まで毎回の4奪三振で、1人の走者も許さないパーフェクト投球を披露。今季初めてバッテリーを組んだ鶴岡の好リードもあって、6回まで許した安打は内野安打のわずか1本とまさに快投だった。

踏ん張りどころで抑えきれなかった。2点リードの7回、2死二、三塁とこの日最大のピンチを迎えた。左打者の明石、右の松田と続く場面で明石と勝負。カウント1-1の3球目、139キロのフォークがやや甘く入った。中前に落ちる同点適時打とされ、思わず下を向いた。7回3安打2失点に降板後「後半に制球が乱れてしまい、打たれてしまった。絶対に粘らないといけないところで粘ることができず悔しい」と悔しがった。

その後チームは勝ち越すことはできなかったが、今季5度目の引き分けに持ち込んだ。8回からリリーフした堀が1回を無失点。9回に登板した杉浦は2死満塁のピンチこそ背負ったが後続を抑えた。

栗山監督は「本当に申し訳ない。点を取ってあげなきゃいけなかった」。女房役を務めた鶴岡は「いいピッチングをしていたので、今日は上沢に勝ちをつけたかった。今度もし組んだら勝ちをつけたい」と口にした。試合前まで0勝3敗3分けと勝利がなかった日曜日。また白星をつかむことはできなかったが、前を向いて戦っていく。【山崎純一】

▽日本ハム石井(5回にバットを折りながら左前適時打。6試合連続出塁中)「追加点が欲しかったので、なんとか点を取れるように強い気持ちでいきました。(バットの)先っぽでしたが、落ちてくれてよかったです」

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