中日京田陽太内野手(27)が自身2度目の6打席連続安打で勝利を呼んだ。DeNA戦(横浜)で初回に中前打で出て先制のホームを踏み、2回2死二、三塁では右前適時打で2点を加えて先発の小笠原を援護。4回も右前打で攻撃をつないだ。「投手が頑張っているので勝ちをつけてあげたいといつも思っている」。京田が2試合連続の猛打賞でけん引した打線は、先発野手全員の13安打を放って、連敗を3で止めた。

京田は16日ヤクルト戦から2試合をまたいで6打席連続安打とし、5回1死満塁で迎えた第4打席は中犠飛。自己新は逃したが、5打席で3安打1犠飛3打点と気を吐いた。敵地横浜では19年に打率3割8分5厘を残すなど得意としていた。「この球場は好きです。雰囲気が好き」とその相性も持ち込んだ。2番打者として先週からバント練習を強化。「バント練習で速く反応することは打撃にも通じるはず」。成果は4試合連続安打にも表れている。

「ちょっとずつ状態は上がっている」と手応えを感じ、低迷していた打率もこの2試合で約3分上がった。与田監督は「ヒットもうれしいけど打点を挙げられるようになった」と称賛。9日の広島戦後、1週間5試合で未勝利だった悪夢を、就任2年目の選手会長がバットで振り払った。【伊東大介】

▽中日高橋周(初回に先制打)「チャンスだったので、甘い球は積極的に行こうと思っていた。初球から一発で仕留めることができて良かった」

▽中日ビシエド(4回2死一、二塁で16打席ぶり安打となる右前適時打)「追い込まれていたから、何とか当てて、前に飛ばそうと思っていた。バットの出し方が良かったのかな」