ソフトバンク先発石川柊太投手の「1発病」が出た。2回2死で西武呉念庭に、右中間への先制ソロを被弾。6回無死では栗山に、点差を2点に広げられる中越えソロを浴びた。これで今季8被本塁打となり、パ・リーグのワーストに並んだ。しかも、西武戦は6本を数える。「山賊打線」の餌食にされ、すべて西武に負けての今季3敗目となり「今日のような投球ではチームを勝ちに導くことはできないと思います。申し訳ないです」と悔しがった。

この日は王球団会長の81歳の誕生日。工藤監督は就任1年目の15年に王会長のバースデー試合で白星を挙げているが、その後は試合のない年もあり、17、18年に続いて3連敗となった。「しっかり勝って福岡に帰ろう。帰って会長に、いい報告ができるように」と意気込んでいた指揮官だが「世界のホームラン王」の記念の日に、効果的な本塁打を食らわされた。チームの連勝も4でストップ。工藤監督は「こういう日に負けてしまったのは残念。最後に笑えるように積み重ねていかないと。次へ次へと進んでいくことが大事」。バースデー星とはならなかったが、リーグV、日本一で報いる。【山本大地】

▽ソフトバンク今宮(5回の右前タイムリーに)「打ったのはツーシーム。しっかりタイミングをとって振ることだけを考えて打席に立ちました。いいスイングでタイムリーとなってよかった」