阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、2回先頭の第1打席で13試合ぶりとなる先制の11号ソロを放った。交流戦自身初本塁打。

カウント1-2から高橋の141キロフォークを捉え、やや低めの弾道でバックスクリーンへ運んだ。高橋からは3月12日のオープン戦(甲子園)で左翼へ本塁打を放っており、今季無傷の5勝を挙げている右腕からまた打った。

佐藤輝は球団を通じ「早めに追い込まれてしまったので、回の先頭でしたし、粘って食らいついていった結果、ホームランになって良かったです。先制することができたので、もっと点を取っていけるように頑張ります」とコメントした。

高卒と大卒の違いはあるが、11号は93年巨人松井秀喜のルーキーイヤーに並んだ。松井はシーズン最終戦、57試合の出場で記録)。球団新人では右打者の50年渡辺博之に並ぶ歴代4位の記録で、自身が持つ同左打者の最多をさらに更新した。なお球団新人の最多は69年田淵幸一の22本。

また1つ“壁”を乗り越えた。7日DeNA戦(横浜)でドラフト制後の新人では最速となる33試合目で10号を打った後は本塁打から遠ざかってた。12試合本塁打なしは自身最長だった。3月17日のオープン戦で、今井から左中間に本塁打を放っているメットライフドームで目覚めた。

大山が背中の張りから復帰し、佐藤輝は「6番右翼」に戻って4試合目での1発。阪神新人の交流戦本塁打は19年近本以来だ。開幕カードのロッテ戦は10打数3安打の打率3割、1打点と上々の滑り出し。前日27日の試合後には「やることは変わらず、しっかりと自分のするべきことをするだけなんで。いい意味でいつも通りいきたいと思います」と意欲を示していた。言葉通りフルスイングを貫き、快音を響かせた。