DeNAルーキー牧秀悟内野手(23)が攻守で決めた。

8回1点差に追い上げ、ソトが敬遠された1死満塁。149キロの直球をたたいた。「いい感じで捉えていったかと思った」とバットを持って歩きかけたが、右中間フェンスを直撃。それでも逆転2点二塁打となり塁上で両手を掲げた。「点が入って良かったです。こういう(競った)試合で引き分けたり負けたりしていたので、次につながるかなと」喜んだ。9回2死は、けん制悪送球のバックアップで三塁に矢の送球。俊足周東を刺し、勝利を確定させた。

三浦監督が感心する新人らしからぬ対応力、修正力を発揮した。5月29日楽天戦の9回。無死ながら同じ満塁で松井から空振り三振を喫した。「自分じゃないぐらいの変な感じだった。冷静じゃなかった」。だからこそ、この日は「タッチアップでもいいと軽い気持ちで」打った。第1打席は武田特有の大きなカーブが2球続いたところをしっかり中前打した。プロ6度目の猛打賞だが、4安打は初めて。すべて中堅から右へ運び「理想とする右中間への打球が出て良かった」と納得の表情を浮かべた。

DeNAはソフトバンク戦で通算18勝40敗2分けと、12球団の交流戦全カードで最も勝敗が偏っていた。セ・リーグ最下位だが、パ・リーグ首位も倒し、3カード連続の初戦勝利。交流戦2位に浮上し、声をからした三浦監督は「大きな1勝。続けていくだけ」と締め直した。【斎藤直樹】

 

▽DeNA宮崎(8回に1点差に迫る左越え適時二塁打)「初球から積極的にいこうと思っていた。いったと思ったんですけど、力不足です。次は頑張ります」