オリックス山崎福也投手(28)が、1点を追う5回2死から左中間二塁打を放ち、同点の好機を演出した。阪神アルカンタラの初球152キロを捉えると、打球は遊撃手の頭上を越えた。“甲子園記録”の保持者が“甲子園初安打”を記録した。

山崎福は日大三時代の3年春、センバツ甲子園に出場し、準優勝。計13安打を放ち、1大会における通算安打の最多タイ記録を樹立した。投手としても決勝までの5試合全てに先発登板するなど“二刀流”としてチームの躍進に貢献した。

試合前には「(甲子園の)イメージはすごく良いです。楽しみな気持ちが強い。(交流戦は)打席にも立てるチャンスがあるので」と話していた。

これでプロ通算10打数3安打の打率3割。打席から見える景色は「高校生のときの記憶しかないですね。懐かしい感じです。(甲子園は)高校生のときを思い出しますね」と、ヘルメットを脱いだ二塁ベース上で浜風に髪をなびかせた。