苦労人の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が、球団史上9本目となる代打満塁本塁打で、巨人先発の戸郷をノックアウトした。王柏融の4号2ランで逆転した直後の7回1死満塁。代打で打席に立った高浜は「外野フライでいいくらいの気持ちだった」。ど真ん中の149キロ直球を見逃さず、左中間席へ。4月12日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来のプロ2号。「(プロ1号より)こっちの方が、全然、うれしい」。チームにとっては、11年7月9日、二岡智宏(現巨人3軍監督)以来の代打満弾に、両手でガッツポーズだ。

1発のある代打として、主力不調時には一塁や二塁のスタメンでチームを支える。「何も考えずシンプルに、自分のやるべきことを毎日やっている」。交流戦に入ってからの打率は3割8分5厘と、4割に迫る勢い。この日の一打に、栗山監督は「素晴らしかったね。技術も勝負の仕方も」と、うなった。

昨季途中に、育成から支配下に復帰。5日前には、ロッテの兄卓也も支配下に復帰した。「ちっちゃい時から、ずっと目標にして憧れていた。お兄ちゃんに追いつき、追い越せ、でやっている」。1軍での同時出場なるか。兄弟の夢が、再び動きだした。【中島宙恵】

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