侍斬りじゃ! 24日ヤクルト戦(マツダスタジアム)で先発予定の広島高橋昂也投手(22)が21日、東京オリンピック(五輪)の侍ジャパン入りした山田、村上封じへ闘志を燃やした。14日に出場選手登録を抹消。2軍再調整を経て、この日マツダスタジアムで行われた1軍の投手練習に再合流した。好調ヤクルト打線を引っ張る左右の主砲を抑え、今季3勝目をたぐり寄せる。

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高橋昂が、マツダスタジアムで、強い日差しを浴びながら、引き締まった表情で汗を流した。大道とキャッチボールし、その後はダッシュに加え、入念にストレッチを行った。先発登板が見込まれる24日ヤクルト戦へ向け、コンディションを整えた。

2軍で再調整を経て、1軍に戻ってきた。13日に先発したオリックス戦では、3回途中8失点で降板。14日に出場選手登録を抹消。19日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で先発し、3回4安打2失点。再び1軍のマウンドに復帰する。「技術的な課題もあるんですけど、まずは自分の調整を整えることが第一」。肩甲骨や股関節などの可動域を広げるストレッチなどを重点的に行い、体の状態を上げてきた。

今季初対戦のヤクルトにはリーグトップの21発を誇る村上と、18発で同3位タイの山田が中軸で待ちかまえる。ともに侍ジャパン入りが内定しており、2人を抑えないことには勝利が見えてこない。「やっぱり調子のいいヤクルト打線の中でも、さらに技術とかは間違いなく格上。臆せずにというか、試合を粘り強くつくっていけるように頑張っていきたい」と引き締めた。

5月にはチームがコロナ禍に見舞われた影響で、管轄保健所から濃厚接触者と判定され戦線離脱。1軍復帰後は2試合に登板し、勝ち星を逃している。次戦に向けて「自分の投球を第一で、できること、調整をしっかりやって、悔いのないように1試合1試合、集中してやっていきたい」。先発ローテーション生き残りへ、快投を誓った。【古財稜明】