合わせて77歳のヤクルトの“喜寿”バッテリーが試合を作った。36歳嶋基宏捕手が今季初のスタメンマスク。41歳石川雅規投手とのコンビで、中日打線に立ち向かった。

常に冷静なプレーで、石川が降板する5回まで無失点。高津臣吾監督は「見習うところというか、いろいろ見ながらのピッチング、リードというところはなかなかできるものじゃない。いろんな味が出て、いいバッテリーだった」と称賛した。

嶋は2安打とバットでも期待に応え、走者だった2回2死一、二塁では、塩見の左前打で一気に二塁からヘッドスライディングで本塁生還。6回2死一塁を脱した際にはガッツポーズで喜びを表現した。指揮官は「ここまであまりチャンスがない中しっかり準備してくれたし、さすがに今日は緊張していたようだが、打つ方でもよく頑張った」。終盤に追いつかれて白星こそ逃したものの、ベテランの仕事ぶりをねぎらった。