巨人が四半世紀を超える36年ぶり“制球難”で連夜の大炎上に陥った。

先発山口俊は1回2/3、4安打4失点で早々に姿を消した。「ストライクを取ることに苦労したのがそのまま結果に出てしまいました。しっかりと修正したい」と振り返った。

2番手今村信貴は2回4安打1失点。3回に岡本和の27号2ランで一時同点としたが、4回に1点を追加され、なお2死一、二塁のピンチを招いて、3番手田中豊樹にスイッチした。

5回からの4番手畠世周も痛恨の一撃に沈んだ。6回1死一、二塁、オスナに左中間席へ3ランを浴びた。せっかくの追い上げムードをかき消した。

7回は5番手高梨雄平が2安打、2四球で3失点。2死満塁で登板した6番手戸根千明がオスナ、中村を2者連続押し出し四球では、がっくり肩を落とすしかない。7番手鍵谷陽平がサンタナを二ゴロに仕留めて、ようやく攻守交代。

8回は8番手大江竜聖が2死から塩見、山田に連続四球も無失点でつないだ。9回は9番手デラロサも1死からオスナ、中村に連続四球。この日だけで13四球。球団ワーストの15四球を与えた85年7月30日の広島戦以来36年ぶりの汚点となった。

昨夜は5四死球も、東京ドーム史上ワーストの7被弾で14失点の大敗。この日は先発山口を含む9投手いをマウンドに送り込み、被安打12、11失点。京五輪に出場する侍ジャパンを辞退したエース菅野智之、中川皓太の離脱の影響は、登板過多でフル稼働してきた中継ぎ陣に影響を及ぼしている。

▼9投手が登板した巨人が13四球を与えた。巨人の13四球は、15四球を与えた85年7月30日広島戦以来36年ぶりで、球団史上2位のワースト記録となった。また、巨人の9投手が登板したのは今年の6月8日オリックス戦以来2度目だが、9回試合で9人登板がシーズン2度もあったのは、今回の巨人が史上初めて。