楽天岸孝之投手(36)がプロ野球界での“金”を狙う。12日、仙台市内の楽天生命パークで投手練習に参加。小雨が降り、気温20度を切る肌寒さの中、チームの後半戦初戦となる13日西武戦(メットライフドーム)への先発登板へ向け、キャッチボールなどで調整した。6回2失点とした前回登板の5日ヤクルト戦から中7日で“後半戦開幕投手”に臨む。「オリンピック前の体力、体を維持することだけを心がけてやってきました。自分自身的にも、チームとしていいスタートを切れるように、最低限の仕事ができるように頑張りたい」と力を込めた。

歓喜に染まるアスリートたちに、自らを照らし合わせた。東京オリンピック(五輪)は頻繁にテレビ観戦。偶然回したチャンネルで見た陸上男子400メートルリレー決勝で、第1走者多田から第2走者山県にバトンが渡らなかったシーンに「すごく悔しい気持ちになりました」と感情移入した。「この日のために努力をすごくして自分を信じてやっているんだなと。野球は1年間やっての結果。金メダルを取った瞬間もそうですけど、優勝した瞬間は頑張ってきたかいがあったなと報われる。すごく特別なんだなと思いました」と晩秋に待つ喜びの1シーンに、思いをはせた。