ソフトバンクは球団初の継投での無安打無得点試合を達成。6人継投は最も多い投手数での達成となった。試合は引き分け。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-スチュワートが好投

工藤監督 想像以上にいいピッチング。ボールに力もありましたし、変化球も良かった。次につながると思いますよ。

-5回での降板は悩んだ

工藤監督 考えましたよ。さすがにノーヒットなんで、ちょっと4回でというのはね。(甲斐)拓也にも聞いたら「まだボールの力は衰えていない」ということだったので、5回は行こうと。5回まで行ったら代えようと思っていました。ラスト1回と伝えていたので、力を振り絞って投げてくれた。良く投げてくれたと思います。

-急きょの登板だった

工藤監督 そういう中でいつでも行けると言ってくれましたし、本当にすばらしい投球。代えるのも申し訳なかったんですけど。4回が終わったときにラスト1回と言ったのでね、彼も振り絞ったところがあると思いますし。ナイスピッチングでした。勝たせてあげたかったですね。

-今後もチャンスがある

工藤監督 (日程が)スムーズに行くときと行かないときと、雨もあるのでそのへんも考えています。

-救援陣も好投

工藤監督 リリーフ陣はすごいですね。すばらしいですよ。1本もヒット許さないというのはね。後半戦にかける思いをしっかり表現してくれたので、いい形で後半をスタートできたかなと思います。1カ月の間でいい調整ができたんじゃないかなと思うと、みんな良くやってくれたなと思います。

-甲斐野は2年ぶりの登板

工藤監督 ちょっとね、先頭打者だけは緊張していたみたいですけど。先頭をしっかり取ってね、落ち着いて投げてくれた。これからにつながるいいピッチングだと思います。

-9回を任せたのは経験に期待してか

工藤監督 そこもあるんですけど、板東が1、2番の浅間、西川に打たれているところがあったので。そうじゃなければ8回に甲斐野、9回板東というのもありましたけど、そこだけ替えました。

-無安打だっただけに勝ちたかった

工藤監督 ありますけど、相手も一生懸命投げて、なんとか打たさないようにと投げている。こういうゲームになりがちだと思う。1点を取るというのも力が入るし、うまくいくときもいかないときもある。そこはプラスに考えて、次にもつながると思います。

-後半戦最初のカードを勝ち越し

工藤監督 いいスタートが切れたと思いますよ。

-8回は甲斐がスクイズ失敗

工藤監督 ちょっとぼくも、2球目のボールを見てばらけてたらな、というのもあるし、速い球なので高目に設定しちゃう。スクイズは難しいのでね。そこは切り替えてね、9回を0で抑えてくれた。今日に関して言えば、この2連戦もそうですけどね。甲斐のリードが大きかった。あいつのおかげで3試合連続0で抑えられたと考えれば、スクイズの1つくらいミスしてもおつりが来ますよ。本当にナイスリードだと思います。リリーフ陣も調子が良くなかった人間もいたんですけど、それでも0で抑えて帰ってきた。オリンピックに行って成長して帰ってきたと思いますよ。