DeNA神里和毅外野手(27)が、復帰初戦で攻守に躍動した。

6月1日のソフトバンク戦で左足首骨挫傷を負って戦線離脱。84日ぶりに復帰した試合は、「2番中堅」でスタメン出場した。チーム唯一の得点をたたき出すなど、3打数2安打2打点で1四球と大暴れした。守備では8回に好返球で二塁走者の木浪を本塁で刺した。

神里は真っ黒に日焼けした顔で、1軍の舞台に戻って来た。1回無死一塁の第1打席は二ゴロ併殺打。第2打席は四球で出塁もけん制死。だが、下を向くことなく、ここから猛然と巻き返した。6回の第3打席は左翼線へ二塁打。第4打席は7回2死満塁で回ってきた。カウント1-1から中堅右へ2点適時打。チームが今季3勝を許すなど、苦手としている阪神青柳の142キロのツーシームを捉えた。「ストレートをしっかり捉えることができました。チャンスだったので積極的にいきました。ランナーをかえすことができ良かったです」と振り返った。

守備でも存在感をアピールした。8回2死一、二塁、中野の中前打にチャージし、本塁に突入した二塁走者の木浪を刺した。阪神側からリプレー検証が要求されたが、判定はアウトで変わらなかった。一喜一憂することなく、淡々とベンチに戻った。

2軍で卓越した結果を残し、昇格にこぎつけた。7月20日のイースタン・リーグ楽天戦で実戦復帰。2軍では17試合に出場し、打率3割1分3厘、1本塁打、8打点と打撃で存在をアピールした。特に8月に入ってからは打率3割3分3厘、出塁率5割、長打率6割6分7厘でOPS(出塁率+長打率)が1・167と大爆発していた。

いきなりのスタメン起用に踏み切った三浦大輔監督は「ファームから状態がいいと聞いていた。早めにスタメンにと思っていた。状態は良さそう」と評価していた。【斎藤直樹】