ヤクルトは投打のベテランの奮闘も実らず、今季10度目の引き分けに終わった。

先発した投手最年長の石川雅規(41)が5回4安打2失点(自責1)と踏ん張ると、1点を追う5回2死二、三塁で野手最年長の青木宣親外野手(39)が、一時は勝ち越しとなる2点適時打を放った。逃げ切り態勢が整った1点リードの9回2死三塁、守護神マクガフが加藤に投じた初球が高めに抜ける暴投となり、三走高松の生還を許し、同点とされた。

石川の2失点も2死満塁から三塁村上の失策によるものだった。終わって見れば守りのミスだけで3失点。高津臣吾監督は「守備で失点するのは、チームのいろんなところに影響する。例えばホームランでも1点だし、エラーしても1点かもしれないけど。エラーでの失点は気を付けていかなくてはいけない。強いチームには、きっちりしたアウトが1つ取れるか、失点を防げるか、というところの少しの差が、大きな結果になると思うので。そこはちょっと引き締めていきたいと思います」と振りかえった。

ベテラン石川の投球については「決して状態はいいとは見えなかったけど、丁寧には投げていたかなと。球場も広いし、いつもと攻め方もちょっと変えているように見えたし。あそこまでゲームを作ったので、評価していいのかなと思います」とうなずいた。

▽ヤクルト青木(5回に一時は勝ち越しの2点適時適時打)「チャンスだったのと石川さんに何としてでもというベンチの雰囲気があったので打つことができました。(二走)内川も良く走ってくれました」