広島玉村昇悟投手(20)が、プロ初登板の巨人戦で6回3失点の粘投も、3勝目はお預けとなった。

同点の2回の攻撃では自らのバットで一時勝ち越しとなる2点適時二塁打を放ち、「9番打者」としても躍動。3回までに3点を奪われたが、4回以降は無安打に封じた。3-3の同点の8回に、コルニエルが岡本和に決勝2ランを被弾。チームは3連敗で、借金は今季ワーストに並ぶ16に膨れ上がった。

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弱冠20歳の左腕が、苦しみながらも粘り抜いた。巨人戦プロ初登板の玉村は、序盤に3点を失ったが、4回以降は最速147キロの直球を軸に、切れ味鋭いチェンジアップなど変化球を内外両サイドと低めに集め、安打を1本も許さなかった。6回5安打3失点。先発の役割を全うした。

「良い打者が多かった。初回に点を取ってもらって、次に自分も点を取られてしまった。前半はちょっと苦戦してしまいました」

1点先制した直後の初回、2死満塁からウィーラーに押し出し四球を与え、同点にされた。「悔しかったので、何とか良い当たりになればと思って打席に入りました」。2回の攻撃では、無死二、三塁から自らのバットで直江の直球を右中間へ痛烈にはじき返し、2点適時二塁打で勝ち越し。3回に岡本和、ウィーラーに2本の適時二塁打を許し、同点に追いつかれたが、中盤以降踏ん張った。

これで4試合連続のクオリティースタート(QS、6回以上自責3以下)を達成。だが野手陣が奪った得点は初回の1点どまりで、3勝目は持ち越しとなった。佐々岡監督は、玉村について「ずっと試合をつくってくれている。ナイスピッチング。1試合1試合成長を感じる」とたたえながらも「自分でも打ったし、本当に勝たせてあげたかった」と悔やんだ。

玉村は高卒2年目で1軍先発ローテーションの一角を担い、奮闘を続ける。敗戦の中で、ひときわ輝きを放った。【古財稜明】