惜しい~。阪神近本光司外野手(26)が先頭打者アーチを含む3安打猛打賞で大量得点を演出した。

初回先頭の初球、DeNA先発坂本の真ん中付近の143キロ直球に「しっかりスイングすることができた」と右中間スタンドへ9号ソロを運んだ。「『ストレートだろうな』と思って(初球から)いった」と今季4本目、通算8本目の先頭打者本塁打に笑みを浮かべた。

3回無死一塁では右翼フェンス直撃の二塁打。7回には広い二遊間をゴロで破り、今季10度目の猛打賞を記録。三塁打が出れば、サイクル安打達成だった。8回無死一、二塁では「三塁打でサイクルというのは頭にあった」と第5打席に入ったが「最低限、進塁打を」と自身の記録よりもチームの勝利を優先。一ゴロの進塁打で仕事を果たし、9点目につなげた。

この猛打賞で近本は今季117安打となりリーグトップに躍り出た。さらに9本塁打は過去2年の自身の本塁打数に並ぶ最多タイ。「3年連続9本はなくして。チームが勝てる本塁打を打てるように頑張りたい」。2桁本塁打の壁を越え、頼れるリードオフマンが首位の虎をけん引する。【前山慎治】