首位巨人が先発ローテーションを再編成して勝負の6連戦に臨む。

31日からは2位ヤクルトと3連戦、9月3日からは3位阪神との3連戦が控える。優勝を争う2チームとの直接対決を前に、宮本和知投手チーフコーチ(57)は「(登板間隔を)詰めたいと思います。『中5日計画』を持ってやりたい。そのうち中4日も出てくるでしょう。先発陣には伝えてあります」との方針を示した。

現状のベストな5投手を送り出す。31日ヤクルト戦(岐阜)は好調メルセデスが中6日で先陣を切る。現在5連勝中で、その間の防御率が1・11と安定感は抜群。「チームが勝つように自分のピッチングをして、いつも通り100%の力を出して頑張ります」と隙を見せず自然体を強調した。

首位攻防第2ラウンドから「中5日計画」を実行する。26日広島戦で約2カ月ぶりの実戦復帰を果たしたエース菅野が中5日で回る。今季は4度も出場選手登録を抹消されたが、くぐってきた修羅場の数が違う。宮本コーチも6回5失点で黒星を喫した前回登板後に「1歩1歩階段を上っているような感じはします」と手応えを口にした。エースが復活を印象づける投球で勢いづけ、山口、戸郷、高橋に中5日でつないでいく。6連戦最後の阪神戦は、メルセデスが中4日で先発する可能性も浮上する。

29日に150日ぶりの首位に立ったが、ゲーム差はヤクルトと0・5、阪神とはマイナス0・5と大混戦の様相を呈する。ペナントの行方を左右する、勝負の1週間。「中5日大作戦」で、ツバメと虎を一気に突き放す。【小早川宗一郎】

◆巨人の勝負の6連戦先発ローテーション予想

《ヤクルト戦》

31日 メルセデス(中6日)

1日 菅野(中5日)

2日 山口(中5日)

《阪神戦》

3日 戸郷(中5日)

4日 高橋(中5日)

5日 メルセデス(中4日)

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