今秋ドラフト上位候補の筑波大・佐藤隼輔投手(4年=仙台)が自己最速を1キロ更新する最速152キロをマークしたが、4回途中で降板するアクシデントに見舞われた。

初回は1安打を許すも3奪三振と好調な立ち上がりだった。

3回は2死、東海大・鯨井祥敬内野手(2年=東海大市原望洋)のカウント1-2からの5球目に自己最速152キロをマークし、ファウル。次の151キロ直球で見逃し三振を奪った。

異変が起きたのは4回1死一塁。東海大・小甲大貴内野手(1年=東海大諏訪)をカウント0-2と追い込んでからの4球目に、ワンバンを投じた。その直後、自ら捕手の元に歩み寄った。ベンチから駆けつけた川村卓監督(51)と話し、ベンチへ引き揚げてそのまま降板となった。

試合後、川村監督は「おなかのあたりの筋肉の肉離れではないかと思う」と話した。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言のため、筑波大は練習試合ができておらず、佐藤隼は5月の春季リーグ戦以来の対外試合だった。NPB12球団のスカウトも視察に訪れており、川村監督は「やってやるぞというやる気に満ちていた。それが出過ぎてしまって、出力が大きくなったのかもしれない」と思いやった。

1カ月後には、運命のドラフト会議が控えている。今後の起用については「様子を見ないといけない。最後のシーズンですし、本人と話して決めたい」とした。