阪神高橋遥人投手(25)が2試合連続の完封勝利を挙げた。阪神投手の2試合連続完封は西勇の20年9月11日広島、17日巨人以来。左腕では湯舟の92年9月10日広島、9月16日広島以来、29年ぶり。これで自身3連勝とし、チームの連勝も導いた。

最速149キロの直球にツーシームやカットボールを効果的に使い、凡打の山を築いた。2回先頭の福田に左前打を許すも、続く堂上を遊ゴロ併殺に仕留めるなど、最後まで二塁すら踏ませぬ投球。散発5安打に抑え込み、反撃の隙を与えなかった。

前回9月25日巨人戦(東京ドーム)では13奪三振の快投で、被安打5に抑えプロ初完封勝利を挙げていた。この日は7奪三振ながら打たせる投球で圧倒し、97球で投げ抜いた。

9月上旬に上肢のコンディション不良から復活した左腕は、ここまで4試合計29イニングを投げて防御率1・55と抜群の安定感。リーグ終盤戦でチームの救世主となった。

 

▼高橋の2試合連続完封は、阪神では昨年9月11日広島戦、同17日巨人戦の西勇以来。左腕では、湯舟敏郎が92年9月10日広島戦、同16日広島戦で記録して以来、29年ぶり。湯舟は前田智徳、江藤智、ブラウン、小早川毅彦らのそろう重量打線を、10日4安打、16日5安打と封じ込んだ。