主砲不在でも悲願Vへ全員で駆け抜ける。生え抜き16年目、首位を走るオリックスのT-岡田外野手(33)が残り15試合も一丸で突き進む意気込みを明かした。

「全力で勝ちに向かって、全員で頑張っていく。守りに入ると絶対にダメなので、攻める気持ちを忘れず。あまり先を見ず、1試合1試合を大切にしたい」

柔和な笑顔で、暗雲を吹き飛ばす。選手会長の吉田正尚外野手が、2日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で右手首に死球を受け、「右尺骨骨折」の診断された。不運で再び離脱となったが「こればかりは仕方ない部分ではある。雰囲気が暗くならないように明るく全員でやっていくだけ」と背番号55は力を込めた。

現在2位ロッテとは1・5ゲーム差。優勝争いは14年にソフトバンクと繰り広げた経験があるが、僅差で2位に終わった。「プレッシャーの中で(野球を)やれるのは僕ら選手にとって、すごく良い経験になる。失敗もありますけど、みんなでカバーしあって、成長していけたら」とフォア・ザ・チームで乗り切る。

最短で8日に優勝マジック9が点灯。勝ち星を積み上げて、歓喜の瞬間に向かう。【真柴健】