神奈川大・梶原昂希外野手（4年＝大分雄城台）は、DeNAが6位指名し交渉権を獲得した。

「神奈川大のギータ」が自慢の長打力で、憧れのソフトバンク柳田と同じ舞台に立つ。

高校時代は無名の存在だった。しかし「関東の大学に行けば、注目される。チャンスを生かして上を目指したい」と神奈川大に進学。「ただガムシャラに練習した」と1年秋に首位打者を獲得。目標を達成し、注目を浴びた。

しかし、相手チームからの厳しい攻めや、自身の甘えから2年時は結果を残せず。シーズン終了後、岸川雄二監督に進路を問われ、将来を考え直し「プロ野球を目指したい」と断言。新たな目標を掲げた。練習への取り組み方も変わり、自主練習にも力を入れた。スイング1本にも意識を明確に振る。「頭と体が連動していった」。長打力に磨きがかかった。

野球へ取り組む気持ちもポジティブだ。昨年、今春はプロを意識するばかりに、結果が出ないとどこが悪いのかを追及。打席に引きずっていた。「それが迷いにつながり、好不調の波が激しかった」。今秋のリーグ戦では、試合が終わると、反省すべきポイントを確認し、気持ちはリセット。「お笑い番組を見たり、しっかり睡眠を取ったり。気持ちは前向きに。小さいころは野球が楽しかった。本来、そうあるべきでしょう」と屈託なく笑う。

目標のプロ野球を達成した梶原。次なる目標は、憧れのギータ越えだ。

大分県大分市出身。189センチ、85キロ、右投げ左打ち。