ダイヤの原石は、奥底に眠っている。ドラフト会議が11日、午後5時から行われる。選ばれし12人のドラフト1位にスポットライトが集まる中、下位指名選手が秘める無限の可能性にも期待はふくらむ。

実際に今季の投打主要部門にも下位指名選手の名前が並ぶ。パ・リーグ本塁打トップの「ラオウ」杉本裕太郎外野手(30)は15年ドラフト10位でプロ入りし、今季30本塁打で大ブレークした。

同じく打点トップの楽天島内宏明外野手(31)は11年ドラフト6位だ。

セ・リーグでは現在リーグ安打数2位のDeNA佐野恵太外野手(26)が、16年ドラフト9位から主力へと成長した。

投手ではセ・リーグ勝利数トップタイの11勝を挙げる阪神青柳晃洋投手(27)が15年ドラフト5位、登板数5位のヤクルト今野龍太投手(26)は13年に楽天9位で入団し、2球団目で花開いた。

パ・リーグでは11勝で勝利数3位の日本ハム上沢直之投手(27)が11年ドラフト6位、9勝で同7位タイの楽天滝中瞭太投手(26)も19年ドラフト6位でプロ入りしている。

昨年のドラフト1位で注目された9勝の楽天早川隆久投手(22)や、23本塁打を記録する阪神佐藤輝明外野手(22)などの活躍ぶりが目立つ中、6位の阪神中野拓夢内野手(25)がレギュラーに定着した。

プロ入り時に順位はついても、グラウンドに立てば関係ない。ドラフト会議は最後の最後まで見逃せない。