日本ハムは天理の右腕、達孝太投手を一本釣り。交渉権獲得が決まると、栗山英樹監督は目尻を下げて、何度か小さくうなずいた。球団は「たぐいまれなポテンシャルを秘め、近未来の先発投手陣の柱になりうる大器」と判断。2年連続で単独指名となった。

達本人は、早くからメジャー志向があることを公言しているが、これまでダルビッシュ、大谷、有原らを米国へ送り出してきた球団にとっては、なんら障壁はない。「エースじゃなくて、大エースを作らないといけない」と指名の意図を明かした栗山監督は「本当に良かったです」と大喜び。「スケールとして、日本のエースでもあるし、世界で勝負できるくらい成長の度合いの幅が、ものすごく大きく見えていた。5年後、10年後、どんな投手になるのかなと考えた時に、駆け上がる姿を見てみたいなと思った」と話し、23年開場の新球場で「世界中のファンが、彼の投球を見に来てくれることを信じています」と期待を寄せた。