今季限りで現役引退する阪神俊介外野手(34)が、試合前練習が行われる前にユニホーム姿で甲子園球場に現れ、ナインらとあいさつを交わした。

自身の登場曲が流れる中、拍手で迎えられた。バックスクリーンのビジョンには「俊介さん12年間お疲れ様でした」と表示され、選手やコーチ、スタッフの前であいさつした。

その後、秋山拓巳投手(30)から花束を、近本光司外野手(26)から寄せ書きされたユニホームを贈られた。

「大事な試合前にこういうことをしていただいてありがたいですし、本当に頑張ってもらいたいなと思います」と感謝。「今いるメンバーだったら糸井さん以外、全員僕より年下。ハツラツとした若い力もいると思うので、そこでいろいろ経験もできると思う。しっかりと自分らのプレーで、楽しむっていうのは無理だと思うので…、優勝してもらいたいです」とエールを送った。

俊介は9月25日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)で5打数1安打。現役最終打席で中前打を放ち、同戦後に引退セレモニーを行った。

◆俊介(本名・藤川俊介=ふじかわ・しゅんすけ)1987年(昭62)8月17日、福岡県生まれ。広陵1年夏、2年春に甲子園出場。近大では1年からレギュラーで5度のベストナイン、3年春にはMVPを受賞。09年ドラフト5位で阪神入団。チームに同姓の藤川球児がいたこともあり、11年に登録名を「俊介」に変更。今季1軍出場はなく、通算849試合出場、310安打、打率2割4分9厘、9本塁打、86打点、28盗塁。178センチ、77キロ。右投げ右打ち。