今季国内FA権の資格取得条件を満たし、動向が注目される中日又吉克樹投手(30)について、次期監督に就任予定のOBの立浪和義氏(52)が慰留へ直接出馬することが27日、分かった。取材に立浪氏は「選手の勝ち取った権利なので尊重しないといけない」とした上で、「残ってもらうことに越したことはない。1回会って話したい。中日関係者は自分たちも含めて残ってもらいたいと思っている」と「初仕事」に意欲を見せた。

今季の又吉はチーム最多の66試合に登板して3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1・28。26日の最終戦で通算400試合登板を達成した。R・マルティネスが五輪予選で離脱中は代役守護神を務めるなど、シーズンを通して勝利の方程式を担った。5位が確定する中、チーム防御率3・22は現時点で12球団トップ。又吉は立浪新政権でも投手力を支える重要なピースで、全力で引き留めにかかる。

又吉は四国IL・香川から14年に入団し、7月3日に国内FA権の取得条件をクリア。その際には「独立リーグからでもFAが取れることが伝わればうれしい。目の前のことを丁寧にやり続けて、オフにどういう評価をもらえるか」と語っていた。