日本ハム浅間大基外野手(25)が来季への希望を膨らませるアーチを架けた。ロッテ24回戦(ZOZOマリン)の1回、左翼ポール際へ決勝の先制5号ソロを放った。「芯で捉えてましたし、打球の感じも伸びてたので“ワンチャンいくかな”くらいの感じで(打球を)見てました」。

試合後に呼び止められた栗山監督からは「あのくらい振らないと、いい打球がいかない。あの打球がダイキの良さ」と、改めて自分の長所を言ってもらった。今季限りで退任する栗山監督への思いは、浅間にもある。「ずっと期待をかけてくれていた。今年で最後になりますけど、なんとか野球選手として形になってきて、そういう姿は…今年まだまだショボいですけど見せられたので、まだ良かったのかな」と、少しだけ笑みを見せた。

今季はシーズン途中から中堅のレギュラー格で出場を続け、7年目で初めて規定打席にも到達した。来季もポジションを死守するために「超一流の外野手だと思うので、聞けることがあれば、いろいろ吸収していきたい」と熱望したのが、次期監督として就任が決まった新庄氏だ。「打撃ももちろん、たくさん本塁打も打たれている方なのですごいとは思うんですけど、僕の印象はセンターのイメージが強い」。強肩から発動されるレーザービームに、的確な状況判断から最適なポジショニングでカバーする守備範囲の広さ。新監督に教えを請うてレベルアップし、来季はもっと成長した姿をプロ入りから見守ってくれた恩師に見てもらう。【木下大輔】