ロッテ佐々木朗希投手(20)が未来を切り開く。6日のCSファーストステージ楽天1回戦で”開幕投手”を務める。「1年間チームが勝ち続けてCS進出を決めてくれたので、しっかりその思いを背負いながら投げたいなと思います」と前日会見で意気込んだ。
緊張か、楽しみか。「楽しみな気持ちはないので、緊張すると思うんですけど、そこをしっかり乗り越えれるように」と話す。楽天打線とは相性がいいものの4度目の対戦で、研究も必至。「相手が(攻め方を)変えてくることもあると思うので、そこはしっかり自分で感じながら投げたい」。今季の学びを生かす応用編のマウンドになる。
3日に20歳になり、大人の朗希が初めて投げる。酒もたばこも興味なし。欲しいものを問われても15秒考えて「車…」とひねり出すほど。本当に欲しいものは。「あんまり、10代でいい思い出がなかったので。もちろん楽しい思い出もありますけど、苦い思い出の方が」。悲しみの震災が10年間の始まり。懸命に乗り越え、ここまで来た。
プロ2年目の秋。成長過程を、井口監督は「順調というか順調以上」と驚く。5月には151~153キロが多かった直球は、今や154~156キロが中心帯。エース級の安定感でCS開幕を託された。「20代でいい思い出が作れるように、できるように頑張ります」。力は十分に備わってきた。喜び合うために、白星をつかみ取る。【金子真仁】



