日本ハム西川遥輝外野手(29)が10日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主練習を実施。キャッチボールやダッシュなどで調整した。昨オフはポスティングシステムでの海外移籍を目指すも不成立。今季は海外フリーエージェント(FA)権を取得し、熟考中。新庄剛志監督(49)の新体制に期待感を膨らませながら、自らの指針を定めていく。

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選手やファンのハートをわしづかみにしている新庄BIGBOSSの姿が、西川の気持ちを揺さぶっている。「風雲児ですね。どんなチームに変わっていくのか楽しみです。どういう形で会うか分からないけど、一緒に野球ができるなら頑張りたい」と、期待感に胸を膨らませた。

悔しさを味わった昨オフの決断を踏まえ、熟考の秋を過ごしている。今年5月に海外FA権を取得。球団とは今後、条件面などで交渉していくという。「なるようになるかな」と現段階での明言は避けが、昨オフには、かねて目標だった大リーグへ、ポスティングシステムを利用して挑戦も不成立に終わった。今オフ、再び選択が迫られている。

プロ11年目は「いい状態が続かない年だった」。打率は自己ワーストの2割3分3厘。シーズン最終戦で盗塁王を決め、3年ぶり4度目のタイトルを獲得したが、悔しさが残った。この日は鎌ケ谷でチームメートと談笑しながら、ランニングやキャッチボールなどで汗を流し、来季に向けて体を動かした。「やるからには、必要とされているところでやりたい」。考えを重ねた末に決断するが、革新的で、魅力たっぷりの新庄BIGBOSSの一挙手一投足が、西川の進むべき道に影響を与えているようだ。【小林憲治】