阪神藤浪晋太郎投手(27)が24時間体制の体調管理で復活を期す。兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で行われている投手の秋季練習に参加。ウオームアップからキャッチボール、ウエートトレーニングに至るまで、左腕に黒く光るものを巻いていた。正体はセンサー付きの腕時計「スマートウオッチ」。ほぼ24時間装着しているという。

「運動量であったり、心拍数であったりを測っています」。練習だけではない。「睡眠の質であったり、自分の体調管理のためにいろいろ見られるので」。就寝時も含め、さまざまなデータを取得し、体調管理に生かしている。

食事の管理にも抜かりはない。「来シーズン1年間やる上で、戦える体を(準備しよう)と思っています」。栄養バランスをオフ仕様に変更した。「シーズン中はエネルギーを使うので炭水化物をとったりしてますけど、(オフ期間は)炭水化物を絞って、タンパク質を多めの食事にしようかなとは思っています」。筋肉源のタンパク質を増やし、強固な肉体を作り上げる。

藤浪は2日連続でブルペン入りし、約80球を投じた。鳴尾浜を視察した矢野監督もチェック。「晋太郎(藤浪)は(変化球のとき)手の角度が変わる。いつも同じ状態から変化球を投げられるというところは課題だとこっち(1軍)にいたときに話をしていた。(先発枠を)与えられる立場じゃない。奪い取るしかない」と指揮官はゲキを飛ばす。心身を整え、万全の状態でプロ10年目のシーズンに向かう。【前山慎治】

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