中京大の最速147キロ右腕・漢人(かんど)友也投手(3年=常葉大菊川高出)が、地元静岡での“凱旋(がいせん)登板”で好投した。慶大戦の4回裏2死満塁の場面で、2番手として登場。2年前のオータムフレッシュリーグ以来となる草薙球場のマウンドに上がった。

後続を空振り三振。ピンチをしのぐと、一気に乗った。打者11人を相手に無安打無四球1失点(自責0)。プロ通算525本塁打の清原和博氏(54)の長男で4番の正吾内野手(1年)を2打席連続の空振り三振に仕留めるなど、好救援で逆転の流れを呼び込んだ。「今日はカーブが決まった。うまく緩急を使って抑えられた」。試合後の表情には充実感がにじんだ。

20日にも静岡市内の2球場で2試合を予定している。「150キロを出して、将来はプロにいきたい」と語る成長株が、地元を沸かせる。【前田和哉】

○…慶大の杉山勇征内野手(1年=清水東高出)が、攻守で結果を残した。高1の秋季県大会以来の草薙球場での実戦に「9番遊撃」で先発。4回裏1死一、三塁から右前適時打を放つと、守備でも4つの遊ゴロを軽快にさばいた。「いつもと違う雰囲気で緊張とワクワクが半々だった」。続けて「Aチームに上がれるように、この大会でもっとアピールしていきたい」と先を見据えた。