慶大・増居翔太投手(3年=彦根東)は「ノーノーには、いい思い出がない。最後に打たれて、自分らしい投球かな、と思いました」とちゃめっ気を交え、振り返った。

序盤は真っすぐ中心。中盤から変化球を増やし、的を絞らせない。6回2死まで無安打投球を続けたが、東農大北海道・上原に中前打を打たれ、記録は途絶えた。次打者を抑え、この回限りで降板した。

「いい思い出がない」とは、彦根東3年春のセンバツ3回戦、花巻東戦のこと。9回まで無安打に抑えるも、延長10回に2安打を打たれ、サヨナラ負けした。「終盤に相手の1本が出ると乗ってくる。早めに打たれたい」と思っていたが、結果的に打たれないまま、6回まできた。

高校時代と違ったのは、打線が強力に援護してくれたことだ。7回コールド勝ちで、4強に進んだ。増居は「自分の持ち味であるストレートを、低めに、コースに投げきることができました。結果として抑えることができて良かったです」と喜んだ。

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