楽天黒川史陽内野手(20)が26日、仙台市内の球団事務所で契約更改に臨み、130万円アップの780万円でサインした。650万円から20%増だった。

「1年間経験になった。調子がいい時、悪い時の波が少ない人がレギュラーだと今年、あらためて感じた」。1軍で今季は34試合出場の打率1割8分7厘。力強いストレートへの対応に課題が残り、まだ1軍の壁は厚かったが、48試合出場したファームでは打率3割1分9厘をマークした。球団からも「着実に去年より成長している」との評価された。

奥川恭伸、宮城大弥、紅林弘太郎、佐々木朗希…。早くもプロ野球の世界で頭角を現してきた高卒2年目の世代となる。同世代へのライバル心も隠さない。黒川は「日本シリーズでオリックスの紅林がずっと試合に出て戦っている姿を見て、自分のあのようなプレーを来年できるようにしたいと思った。同級生に負けたくないという気持ちはあります」。その切磋琢磨(せっさたくま)の強い思いが、成長を加速させていく。(金額は推定)