中日平田良介外野手(33)が1日、ナゴヤ球場での練習を再開させた。

この日は、ナゴヤ球場室内で打撃マシンを相手にバッティング練習。不振から夏場に「異型狭心症」を発症するなど、21試合出場で終わった今季からの巻き返しへ本格始動した。

待ち望んだ相棒との会話を楽しんだ。マシン打撃で握ったのはアオダモ製のオレンジ色のバット。「すごくいい感じで振れている。楽しいです」。18年を最後に手放していた宝刀との調整を心から満喫した。

16年目の今季は開幕1軍も21試合、打率1割5分5厘の不振で4月下旬に2軍落ち。下肢コンディション不良から、夏場には「異型狭心症」「ぜんそく」を発症しシーズンをほぼ棒に振った。

11月23日の来季契約交渉では減額制限(1億円超は40%)を超える1億5000万円減の年俸3000万円で更改。「来年は全てをぶつける。だめなときは引き際だと思う」と言い、15年オフに3億円→5000万円の岩瀬と並んで球団最高約83%の減給率を受け入れ、1年契約で迎える来季を正念場とにらんだ。

立浪新監督は平田の定位置だった右翼を含め、左翼、二塁をベテラン、若手の守備位置争いの場所に指定。右翼は、来季外野専念で勝負する大阪桐蔭の後輩根尾や、岡林らが秋季キャンプから定位置取りへしのぎを削っている。

平田は来年2月キャンプインでの完全復調へ、週6回のジム通いと並行させて、打撃、キャッチボールなど強度を上げて行く予定だ。「(右翼は)前にやっていたが、時間は過ぎている。スタメンを目指してやっていく」。18年に最多138試合、打率3割2分9厘を刻んだアオダモバットとともに17年目にゼロから再出発に力を込めた。