日本ハム野村佑希内野手(21)が憧れの侍ジャパンへ「開幕4番」を設定した。2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み1120万増の2000万円でサイン。2年目はプロ入り初めて「4番」に座るなど、99試合に出場し打率2割6分7厘、7本塁打、37打点を残した。栗山英樹前監督(60)の侍ジャパン監督就任を受け、3年目の飛躍を遂げた先で代表入りを思い描いた。

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夢をかなえるため、来季のスタートラインを定めた。野村が、主軸としての自覚を宣言した。「開幕で4番に入ってシーズンを通して活躍して(打率)3割、ホームランも30本打って、優勝できればいいなと思います」。数字の目標を設定するタイプではなかったが、力強く言った。今季はプロ入り初の「4番」を経験。チームの顔として、使命感は増している。

憧れの舞台を見据えている。「プロでの目標の1つだった」という侍ジャパンだ。花咲徳栄の先輩で高校ジャパンの一員だった広島高橋、中日清水の姿がまぶしかった。栗山前監督が侍ジャパンの監督に就任したことも、さらに夢を膨らませた。「日本一の選手になれると思っていると言われた。栗山監督と、もう1度野球ができるチャンスができた」と夢を正夢にする。

3年目の飛躍で、代表切符をつかみ取る。23年にはWBCが開催。「一発勝負の世界なのでホームランとか、そういうものはすごい重要視されてくると思う。守備の方は、もっとやらなければ入れないと思う」。今オフは持ち味の長打力を磨きながら、毎年故障に悩まされてきた肉体の強化に挑む。

野球少年だった頃の無邪気な思いがよみがえった。「すごくあのユニホームを着てみたいという思いがある」。寡黙ながら、熱い思いを胸に秘めた21歳。「設定した目標をしっかりクリアしていれば、候補にはなれると思うので。まずはチャンスがくるように成績を残せたら」と名実ともに成長した姿で、日の丸を背負う。【田中彩友美】

○…新庄監督からインタビュー指導を受けた成果を披露!? 一言目の「そうですね」禁止令が出されていた野村が、この日は一度にとどめた。「癖で出そうになるんですけど、考えてみたら確かにいらない。自分の思ったことを素直に、と言っていた。意識してしゃべっていきたい」と早速実践。ヒーローインタビューでもBIGBOSS効果が期待されるが「大人になったというか、変わった雰囲気を楽しんでもらえたら」と予告した。

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