初陣は、BIGBOSSの故郷に決まった。日本ハムは来季開幕戦で、今季4位のソフトバンクと戦うことになった。場所は、敵地福岡だ。23年開場の新球場で開幕戦を行うために、本来、保有していた来季の本拠地開幕権を、楽天と交換したことで実現。くしくも、新庄監督が、故郷に“凱旋(がいせん)”する形となった。

3季連続Bクラスと日本ハム低迷の一因が、近年、大きく負け越しているソフトバンク戦だった。今季の対戦成績は6勝13敗6分け。チーム打率2割4厘と攻撃面で最も苦戦した相手で、新庄監督が、どのように活路を開き勝利に導くかがポイントになる。

BIGBOSSが唯一、自身のツイッターアカウントでフォローしているのが、ソフトバンクの孫オーナーだ。この日、同監督は自身のツイッターで「孫さんにBIGBOSSと名前を呼んでいただけただけで今日のテンション爆上がり(原文まま)」と、笑顔の絵文字入りで大喜び。前日2日、スポンサー向けのイベントで、孫オーナーが「どこかの新監督に『優勝にはこだわらない』という方がおられますが、それはそれで尊敬しますけれども。でも、我々は優勝にこだわりましょう」とビデオメッセージを寄せ、暗に11月の監督就任会見で「優勝なんか一切、目指しません。僕は」と宣言した新庄監督へ“宣戦布告”したばかりだった。

相手の藤本監督とは、以前、同じマンションに住んでいたという縁もある。“新監督対決”で迎える22年シーズン開幕。注目の一戦になるのは、間違いない。【中島宙恵】

▽ファイターズスポーツ&エンターテイメント前沢事業統轄本部長(22年開幕主催権を楽天と交換) (23年開場の新球場で)最初にホームで試合をやりたいという願いがあった。パ6球団とは、意思疎通が出来る間柄。本当に楽天さんには感謝しかない

○…BIGBOSSが、全国津々浦々に現れる。日本ハムは来季、パ専用球場以外の9球場で公式戦を戦う。主催試合の東京ドーム(オリックス戦)、静岡(楽天戦)、旭川(ソフトバンク戦)、釧路、帯広(以上、オリックス戦)だけでなく、相手球団主催でも、ほっともっと神戸(オリックス戦)、県営大宮(西武戦)、秋田、盛岡(以上、楽天戦)と飛び回る。

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