ロッテ荻野貴司外野手(36)が自身2度目となるゴールデングラブ賞獲得をあらためて喜んだ。

「毎年途中で離脱したりというのが多かったので、まずは全試合出るのを目標にやっていました。それをクリアできてのゴールデングラブ賞だったので、2年前に取った時よりもうれしいです」

プロ12年目にして初の全試合出場を果たした。「1番荻野」で143試合を完走。「今まで膝が痛くてなかなか思うようなプレーができていなかった時もあったので。そのリハビリを徹底してやったのも大きな要因だと思います」。昨オフの間に強化した膝で1年を駆け抜け、リーグ最多安打と最多盗塁に輝いた。

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CSファイナルでオリックスに敗れ、シーズン終了から3週間ほどが過ぎた今、明かした。

「シーズン中はそこまで感じなかったんですが、最後の最後でガタが来たというか、疲労が限界に来た感じでした」

具体的な症状こそ明かさなかったものの、CS開始の時期から違和感があったという。「今その治療をして、良くなり次第、ちょっとずつ動いていこうかなと思っています」と、オフは走り抜いた体のケアと回復に集中している。

36歳で開幕する来季も、不動の1番打者として期待される。「今年ここまで、最後の最後まで争いができて、来年はよりいっそう優勝を意識しやすくなったと思うので」。そのために、今は無理をしない。【金子真仁】