オリックス能見篤史兼任コーチが大阪・舞洲の球団施設で行われた契約交渉で、1000万円増の4500万円でサインした。来季もマウンドでもブルペンでもチームをもり立てる。

「ここがスタートラインという選手も多いので、まだまだ(チームは)伸びる。若い選手と一緒に、みんなで成長していけたら。(自分は)前に出ず、選手がグラウンドでいい結果を出してくれたらいい」

今季は26試合に登板して0勝0敗2セーブ、防御率4・03の成績だった。来年5月に43歳を迎える熟練左腕。今オフに中日山井が引退したことにより、NPBの投手では最年長となるため、「視野を広げながら見ていくことが大事になる。僕自身、できることが限られてくる。悔いなく(野球を)することも大切」と勝負の1年を迎える決意だ。

阪神から移籍初年度、25年ぶりリーグ優勝に貢献。日本一を逃し「やはり難しいもの」と唇をかんだ。左投げながら、ペンは右手の兼任コーチは「ちょうど、スタートラインの選手が多い。大きな可能性しかない」と期待を寄せる。2連覇、そして自身初となる日本一の景色を見るために-。白髪交じりの42歳は奮闘を止めない。【真柴健】