阪神は10日、神戸市の兵庫県庁で「ひょうご新型コロナウイルス対策支援基金」への寄付金贈呈式を行い、選手を代表して来季から新主将を務める坂本誠志郎捕手(28)が出席した。

阪神は今季、6月18日の1軍巨人戦(甲子園)、7月6日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(甲子園)を医療従事者支援のための「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催。そこで選手が使用したTシャツなどをチャリティーオークションに出品し得た収益金と、関連グッズの一部売上金を合わせた約900万円を寄付。兵庫県内の医療従事者支援のために役立てられる予定だ。

坂本は「寄付が一番大事なんじゃなくて、医療従事者の方に気持ちが伝わるのが大事なんじゃないかと思う」と話し、「まだまだたくさん負担が(医療従事者へ)かかっていくと思うんですけど、タイガースの野球を見て元気をもらったとか、勇気を持って1歩踏み出してもらえたら、僕たちが野球やっている意味がある」と力を込めた。

出席した荒木一聡兵庫県副知事は「医療従事者はもとより、いろんな勇気いただきました」と感謝。「今年若干、ポストシーズンが残念だったんで、兵庫県の多くの皆さんがガッカリしています。ぜひ来年は、新キャプテンのもとで優勝されることを期待をいたします」と笑顔でエールを送った。